出雲の風土
律令制の地方行政区画の一つとして定められた山陰道は、丹波から石見まで、日本海と中国山脈に囲まれた細長い地域です。
最近まで高速道路も無く、新幹線も通らない交通の不便さや地理的な孤立性のため、僻地という感覚を持たれていると思います。
ちなみに、セブンイレブン1号店がオープンしたのは、2009年です。高速道路が繋がり流通インフラが整ったことで、やっと進出してきたのです。
島根県はその山陰道の西端に位置し、出雲・石見・隠岐の三国より成りたっています。
北は日本海、東は鳥取県、西は山口県、南は広島県に接しています。
広島県との県境に東西に長く、標高1千メートル級の中国山地が横たわっています。
そして、北野日本海には離島の隠岐の島があります。
東西は直線距離にして約180km。それに対し、南北はもっとも幅の広いところで約60kmにすぎません。この三国は、近代以前にほとんど交流らしいものを持たずに別々の歴史を歩み、別々の風土を形成してきました。
そして、この出雲も「出雲」「東出雲」「奥出雲」と三国に分けることができます。
イメージとしては
「出 雲」=新出雲 (出雲大社)
「東出雲」=旧出雲 (熊野大社、神魂神社 、黄泉比良坂 )
「奥出雲」=神話の国( 稲田神社 、 須我神社 )
となり、
出雲大社は比較的新しい神社なんです。
なぜ、出雲の地に「出雲大社」を造営したのかについては様々な説があります。